みるとの食養

食を通して心身の浄化、健康、アセンションを目指す。現在ポーヨベジタリアン。

日本はインドよりも衛生的?

私がインドに滞在したことがあると言うと、けっこうな割合で「お腹はこわさなかったか?」と質問されます。「東南アジアや南アジアの衛生状態は悪い」というイメージがこのような質問をさせるのでしょう。

私自身、インドに初めて行った時は、実際、お腹をこわしました。初めて行った時は、現地のアシュラムに入り、インド人と同じような食生活をしていたのですが、下痢が3週間以上も続き、かなりの苦痛を味わいました。食べられないというわけではなく、実際美味しく食事はできるのですが、何かを口に入れると、それがそのまま下痢となって排出されるような状態でしたから、アシュラムでのヨガや瞑想クラスが始まる1,2時間前は何も口にしないようにして、なんとかアシュラムでの生活を支障なくこなしていました。

それでも下痢で苦しんだのは初めの3週間ほどで、その後は何を食べようとも平気でした。

その後、アシュラムを出た後は、日本の感覚からすれば衛生状態のかなりやばそうな安食堂や屋台での食事(15ルピーとか20ルピーでターリー食べていました)がほとんどだったのですが、当初の下痢のような症状は一切ありませんでした。

日本人や西洋人はインドで必ずと言っていいほど最初にお腹をこわすようです。なぜでしょうか。私たちのほとんどは、「インドの衛生状態が悪いから」お腹をこわすのだと思っています。風土が悪いのか、国の施策が悪いのか、とにかく問題はその環境の悪さにあると信じています。でも、それならどうして現地の人は何ともないのでしょうか。

私から見れば、問題はインドの環境にあるのではなくて、むしろ日本人や西洋人の身体に問題があるんです。日本人や西洋人の身体環境が悪いから、お腹をこわすんです。現地で暮らすインド人よりも、日本人や西洋人の方が明らかに身体が汚染されている。

日本の社会では、西洋医学の理論を基にその環境がコントロールされています。ほとんどの人は気にしていないし、気づいていないかもしれませんが、水道水や食品にけっこうな化学薬品が混入され、人々に下痢等の症状が出ないように操作されているのです。これを「公衆衛生」と言うらしいです。苦しい症状が全く出てこないので日常は楽ちんですね。

でも、これを「衛生的」だと思ったらただの勘違いです。実際は、心身が浄化できる機会を失っているだけなのですから。

私がインドで下痢に苦しんだ3週間は、心身から不要な毒素を排出していた、いわゆる浄化の期間だったんですよね。

本当は出てくるはずの症状が日本では出てこないようにコントロールされている。日本で生活しているとなかなかそのことに気がつきませんが、インドや東南アジアに行くとそのことがはっきりと分かります。