以前、小麦の危険性を3点書きましたが、特にポストハーベストについては、輸入している生の食品全般について言えることです。
小麦のような穀物だけではなく、フルーツ、ナッツ、野菜、コーヒー、大豆等については、輸入の際に、有機認証がある場合を除いて、ほぼ全てにカビや虫、腐敗を防止するための薬剤が散布されています。
YouTubeでレモンや柑橘類にポストハーベスト農薬を噴霧している動画を見ることができますが、これでもかというくらいに噴霧し、しかもビタビタに浸しています。本当に驚愕です。あの美味しいオレンジやグレープフルーツがこのような処理をされていたとは。たとえ皮を剥いて食べるとは言っても、薬剤が中まで浸透していないはずがないです。とても食べる気にはなれません。
もし輸入食品を食べるのであれば、現時点では「有機JASマーク」のあるものを選ぶのがベストだと思います。
「有機JAS認証」を受けるには主に4つのルールをクリアしなければなりません。(もちろん他にも条件あります。)
- 種や苗を植える2~3年以上前から、農薬や化学肥料を使用しない。
- 栽培中、および収穫後の保管や輸送に対して、農薬や化学肥料を使用しない。
- 周囲の環境から農薬や化学肥料が飛んでこない。
- 遺伝子組み換え技術や放射線は使用不可。
以上の4つがクリアできなければ、この認証は表示できませんので、化学物質を取り込まない生活をする上ではかなり参考になるマークです。
今の日本では、見た目や価格の安さ、イメージだけで自身が食べるものを選んでしまうと、どうしても不要な化学物質が体内に入ってきてしまいます。身体をさらに浄化していくには、ある程度意識して努力していく必要があると思います。
そして、一人一人が安全で有益な食物を選択していくことで、世の中を取り巻く環境が変わっていくと私は信じています。
経済は需要と供給のバランスで成り立っています。「需要」、つまり私たちが選ぶ食品、が徐々にでも変化していけば、スーパーに並ぶ「供給品」も徐々に変化していくのです。
不自然で危険な生産方法であっても安く美味しい食品であればよいのか?
それとも、自然の環境で生産された安全な食品を選ぶのか?
これからの私たちの行動次第で、もしかしたら近い将来、スーパーの店頭から利益優先の危険な食品が排除されていくかもしれません。
一人一人の日々の選択には将来を変えていくパワーが宿っています。