みるとの食養

食を通して心身の浄化、健康、アセンションを目指す。現在ポーヨベジタリアン。

小麦粉製品の問題点

前々回に書きましたが、昨年の5月まで私が実践していた糖質制限食(ロカボ食)過程で食べる量が減った食材を考えた時に、まず思い浮かぶのがパンや麺類などの小麦粉製品です。

当時の昼休みの食事は、職場近くのスーパーで、サラダボックスと惣菜を買っていました。サラダはドレッシングの類を使用せず、惣菜の味でサラダを食べていました。ごはん、パン、麺等の主食系は一切買わず、惣菜は、アジフライ、イカフライ、から揚げ、フライドチキン、コロッケ、メンチ、鯖缶等、その日の店頭に並んでいる中で食べたいと感じたものを選んでいました。まぁ衣に小麦粉は使われていますが、一食の糖質量が20~40g程度に抑えられる限りはよしとしていました。

夜は家で普通にごはんを食べていましたが、主食は基本、玄米ごはんでした。玄米食に比べてGI値の高いパンやうどん、パスタはできるだけ避けるようにしていたので、必然的に小麦粉製品を食べる量はかなり減っていきました。

そして花粉症から解放された理由として、まず真っ先に思い浮かぶのは糖質自体ではなく、この「小麦粉」なんですよね。

 

以前に読んだ、ジョコビッチの著書「ジョコビッチの生まれ変わる食事―あなたの人生を激変させる14日間プログラム」で、小麦粉に含まれるグルテンが現代人に様々な問題を引き起こしていることは知っていました。ただ、自分のこととしてはあまり深く考えてはいませんでした。今回思いもかけず花粉症から解放されたので、もしかしたら小麦?と気になったわけです。

ただ調べてみると、小麦粉の問題はグルテンだけではなく、他にもかなり危険な問題があることに気づきました。

 

小麦粉製品を食することの問題は3つあると思います。

 

  1. 1960年代に開発された矮性小麦
  2. プレハーベスト
  3. ポストハーベスト

 

①私たちが現在食している小麦の品種は矮性小麦と言って1960年代に遺伝子操作により開発されたものなのですが、これは元々自然界にあった人類が伝統的に食していた小麦とは遺伝子の構造が全く異なるとのことなのです。この矮性小麦(半矮性小麦も含)は生産性が飛躍的に高いということで爆発的に広められ、現在世界中の小麦の約99%を占めているとのことです。そしてこの矮性小麦のグルテンが様々な健康問題を引き起こすとのことなのです。

アメリカでは小麦収穫の7~10日前に「グリフォサート」等の除草剤を散布し小麦を人工的に枯らせ、より早く簡単に収穫する手法を取っています。自然に枯れるのを待つ自然な収穫法ではビジネスとして成り立たないとのことでしょう。

③小麦を日本に輸出する際に、虫が湧かないように使用する農薬のことです。小麦に対しては主に有機リン系の殺虫剤が使用されているようで、レルダン、マラチオン(マラソン)、フェニトロチオン(スミチオン)の残留農薬がかなりの頻度で検出されているそうです。

 

現在、日本で出回っている小麦の約85%は海外(主にアメリカ、カナダ、オーストラリア)からの輸入です。何も意識せずにパンやパスタを口にすれば、おそらくそれは上記3つの危険性を身体に取り込んでいることになると思います。

矮性小麦のグルテンについては、小麦を食する限りは付いてまわるので、現状では避けようがないかもしれません。世界で1%ほどしか出回っていない古代小麦を入手できればよいのですが。

でも、国産小麦を選ぶだけでも、少なくともポストハーベストの害は免れることができます。また有機や減農薬、無農薬の表示があれば、使用されている農薬の種類や量を確認することもできます。

プレハーベストやポストハーベスト農薬に汚染されたパンやパスタ、うどん等を子供の頃から知らず知らずのうちにずっと食べてきたことを思うと、本当にぞっとします。

花粉症の症状から解放されたのは、この辺りに原因があるのではと私は疑っていますが、科学的な根拠がある訳ではありません。

現在、小麦製品はできるだけ控えていますが、時々は食べています。パンやうどん、パスタを食べる時は基本、「国産小麦」有機JAS認証」の表示があるものだけをチョイスしています。

不要な化学物質・有毒物質を取り込まないようにするには、日常生活での努力はある程度必要です。